2021年8月10日 19:08

音ゲーの譜面作成者って知ってる?~音ゲーにまつわる意外な有名人探しの旅~

音楽ゲームで譜面を作成している人を気にした事はありますか? 最新音ゲー「東方ダンマクカグラ」からド定番の「太鼓の達人」まで、たまには譜面作成者という観点から音ゲーを楽しむのも良い物です。

スマホ音楽ゲームの最新作、『東方ダンマクカグラ』が8月4日リリースされ、なおも新作音楽ゲームの勢いが止まりません。

普段音ゲーを楽しんでいる方は多いと思われますが、何気なく遊んでいる音ゲーの譜面を作っている人に注目した事はあるでしょうか?

たとえばダンマクカグラでは、作曲者名、原曲などの一番下にある「Score」の隣にある名前が譜面作成者を示しています。

それ以外の音ゲーで譜面作成者が公開されているかはタイトルによって異なりますが、新しめの音楽ゲームでは譜面作成者が公開されている場合が多いです。

今回はそんな譜面作成者の世界を少しだけご紹介します。

音ゲートップランカーが作成した譜面を遊ぶチャンス!

本日8月10日から開催されている「風雲!紅魔城」イベントで新登場した『ナイト・オブ・ナイツ』や、『HANIPAGANDA』の譜面作成をしているのは「o4ma.」という方。

この方、実はDance Dance Revolutionでトッププレイヤーである事はご存知でしょうか。

o4ma.さんは最難関楽曲『ENDYMION』の世界初AAAを達成するほか、8時間連続で『MAX360*1』をプレイし続けたりと常人ならざる体力と精度を併せ持つトッププレイヤーです。

そんなDDR界のビッグネームの譜面は目立つ音にはしっかりとノーツが置かれ、無理に詰まっている所が少ない初心者から上級者まで楽しみやすい物になっています。

まだ遊んだ事が無い方は1度遊んでみてほしい譜面の一つです。

アーケード音ゲーにも楽曲提供している作曲者も作譜を担当

『フラグメンツ』や『Sweets time』の譜面を作成しているs-donさんは、主にアーケードの音楽ゲームを色々遊んでいる方にはなじみがあるのではないでしょうか。

ダンマクカグラでは跳ねたリズムや2連続の縦連などクセの強い譜面が多い印象がありますが、実際に彼が作成している楽曲もクセの強いリズムが特徴です。

最近では「MuseDash」に収録された『Booouncing!!』が記憶に新しいですが、少し遡ると『Blacksphere』が「SOUND VOLTEX」に譜面が収録されています。

音ゲーらしい音数の多い楽曲を作成した経験がダンマクカグラの譜面作成に活かされているのかもしれません。

また、ダンマクカグラにs-donさんの東方アレンジが来る可能性もあるのではないでしょうか? 新譜面、あるいは新曲を期待して待ちましょう。

あの霜降り明星が作成した高難度譜面に注目

ここからはダンマクカグラ以外の音ゲーにも目を向けてみましょう。

最近の譜面作成者関連の話題で外せないのはやはり霜降り明星のツッコミ役、粗品さんが自ら作曲し自ら最高難易度譜面を作成した『乱数調整のリバースシンデレラ』でしょう。

サビ前の七分音符や最後の超低速地帯など分かりやすい難所が目立つ譜面構成でありながら、譜面作成者である粗品さん自身がフルコンボを達成した動画を投稿して話題になりました。

粗品さんは太鼓の達人の公式アンバサダーも務めているので、今後も粗品さん作の高難度譜面が現れるかもしれません。

有名DJが作譜した楽曲も要チェック!


最近ではバーチャルYoutuberのジングル作成やリミックス作成、編曲活動も注目されているDJ WILDPARTYさんもかつてSOUND VOLTEXの譜面作成を行っていた経歴があります。


DJ WILDPARTYさんの担当譜面は『cloud』や『蒼空に舞え、墨染の桜』など低難度ながらエフェクトがばっちり決まった初心者でも楽しみやすい良エフェクトが揃います。

SOUND VOLTEX自体元からある音楽にエフェクトをかけていくゲームなので、本職のDJにエフェクトと譜面作成を担当してもらうという流れ自体はそれほど不思議ではありません。

ボルテの譜面作成者としての活動は稼動最初期のみでしたが、後にDANCERUSH STARDOMで「Sleepwell」という楽曲を提供しています。

cosMo@暴走Pは作曲作譜だけじゃない!?

ボカロ系楽曲では大概高難度譜面として扱われる『初音ミクの消失』を作曲したcosMoさんもSOUND VOLTEXで譜面作成をした経歴があります。

しかし彼は『ANTI THE∞HOLiC』で譜面作成、楽曲作成だけでなく楽曲のジャケット画像も自ら作成して提出するという離れ業をやってのけています。

作曲、作譜だけならまだあり得るパターンではありますが、イラストまで提供するのは非常に珍しいです。

(この動画の2:52:10頃を参照)

ちなみにcosMoさんは2013年度KAC*2の公募最優秀賞を獲得していますが、この楽曲解禁演出は今見ても熱い物があります。

もし見たことが無い方は1度は見て欲しい。そんな演出なのでこの機会に是非。

おわりに

音ゲーと言えば楽曲がよく話題になりますが、譜面作成者はそんな楽曲という素材を最大限に楽しませるシェフのような物です。

攻略面でも譜面作成者ごとのクセが分かって来ると初見で対応しやすくなる事があるので、その面でチェックするメリットはあります。

もし譜面を確認出来る音ゲーで、良い譜面だと思ったら是非譜面作成者を確認してみてください。普段と違った視点で音ゲーを楽しめるかもしれません。

今回紹介したゲーム情報

東方ダンマクカグラ

ハードiOS/Android
公式サイトhttps://danmaku.jp/
開発・運営アンノウンX

太鼓の達人

ハードアーケードゲーム
公式サイトhttps://taiko-ch.net/index.php
開発・運営BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

SOUND VOLTEX

ハードアーケードゲーム/PC
公式サイトhttps://p.eagate.573.jp/game/sdvx/vi/index.html
開発・運営Konami Amusement

脚注
  • *1 現状の最高難度であるレベル19を誇る密度曲。途中で一つ下の難度に切り替えたとはいえ2分の間に1000回、あるいは888回足踏みさせる曲を8時間やっていたと考えると尋常では無い
  • *2 konami arcade championshipの略。コナミ社のゲームの世界一決定戦


情報提供元:Gamerch
記事名:「音ゲーの譜面作成者って知ってる?~音ゲーにまつわる意外な有名人探しの旅~