夏の風物詩ともいえる「花火大会」。美しい瞬間を写真に残したいが、一瞬で散ってしまう花火を捕らえるのは“非常に難しい”イメージだが、実はものすごく簡単に撮影をすることが可能だという。そこで、20年以上現場で花火写真を撮り続けた花火写真家・井上真也氏が、一眼レフ初心者でも真似できる「花火写真の撮影のコツ」を伝授する。

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実はもの凄く簡単! 花火写真家・井上真也氏が教える花火撮影~必須アイテム編~

花火撮影に必要なアイテムは4点です!

  • バルブ撮影可能なカメラ
  • レリーズケーブル
  • 自分の身長まで伸ばせる三脚
  • あえて暗くするフィルター

さっそく1点づつ、解説していきましょう。

1. バルブ撮影可能なカメラ

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写真撮影は、シャッターを切って撮影を行います。シャッターは、人間でいう「まばたき」の役割を持っています。花火撮影では、このまばたきの早さを「約3秒~20秒間」ほど我慢して1枚にします。つまり、目を開けている間に見えた景色が1枚の写真となります。

バルブ撮影は、シャッターボタンを押している間だけシャッターを開けて撮影する事が出来ます。ですが、実はこの「シャッターを押す」作業が問題になってきます!なぜなら、シャッターを指で押すとカメラに振動が生まれ、写真がブレしまうからです。

「え!ではシャッターは押せない?」そうです。実は直接は押しません。直接カメラに触れずにシャッターを押せる裏技アイテムがあるのでご紹介します。

2. レリーズケーブル

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レリーズケーブルとは、カメラのコードを差し込み、振動が伝わらないように電子信号方式でシャッターを操作できる優れものです。手元でレリーズのボタンを押すと“オン”のシャッターを開けた状態になります。これは、目を開けている時を同じ状況です。そしてボタンを離すと“オフ”のシャッターを閉じた状態、目を閉じた状態になります。この“オン”“オフ”の間隔を、バルブ機能では自分の好みで調整する事が出来ます。

例えば、1秒だけシャッターを開けて1秒間の画像が撮れますし、30秒間押しっぱなしにするとその間の景色が1枚の画像になります。また、“オン”の状態でロック出来るレリーズもあります。ここで気をつけて頂きたいのが、あまり長時間露光(撮影)しないように気をつけること。長時間露光とは、30秒以上の露光(撮影)と思ってください。

3. 自分の身長まで伸ばせる三脚

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安価な三脚は高さが出ず、小さくて軽いので安定性に欠けてしまいます。旅行先での記念撮影では安価な三脚が重宝しますが、バルブ撮影を基本とする花火撮影では不向きです。なぜなら、花火撮影で一番の天敵は「振動」だからです。
カメラやレンズは、安価な物でも良い物は沢山あります。ですが、三脚においては値段で全て決まると言っても過言ではありません。おすすめの価格帯は20,000円~50,000円ぐらいです。必ず一度は店頭やショールームで実際に触れてみて、三脚を操作してみましょう。「よく分らない!」 という方は、「3ウェイ雲台付の三脚」であれば間違いはありません。

私が使用しているのは全て「プロ 500 DX-III N」タイプで、花火撮影に向いています。

4. あえて暗くするフィルター

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夜なのにさらに暗く? と思うでしょうが、花火は皆様が思っている以上に「明るい被写体」です。そのため、花火撮影の際には暗くするフィルターを装着します。一言にフィルターと言っても色々ありますが、「ND4」の単位で選べば大丈夫です。「ND4」はカメラ用語で言うと、「露出を2段階下げる」という意味で、言い換えると「少し暗めにしてくれる丁度良いフィルター」です。

メーカーやブランドに詳しくない方は、ケンコーのゼータシリーズがおすすめです。通常、画質を低下させてしまうのがフィルターですが、このシリーズに関してはほとんど画質を低下させる事無くカメラ・レンズ本来の性能をフルに発揮して減光(暗く)してくれます。なお、撮影時に立って撮影するか、座って撮影するか等、実際のシチュエーションを想定しておきましょう。

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