毎年冬になると流行するインフルエンザ。国からも予防策を講じるよう警鐘が上がるほど、猛威を振るっています。今年はもう既にインフルエンザに罹っている人がいるようで、より注意が必要です。
今回はインフルエンザの予防法を紹介します。
インフルエンザに対して、最も効果があるのはワクチン接種です。ワクチンを接種することで、インフルエンザにかかる確率は大きく減少します。
時々、「ワクチンを打ったけどインフルエンザにかかった」と言った声も耳にしますよね。ワクチンはあくまでも予防策なので、ワクチンを接種したからといって、100%絶対にインフルエンザにかからない、というわけではないからです。しかし、現代医療でインフルエンザに対して最も効果があるのは、予防ワクチンの接種のみです。
通常インフルエンザは12月下旬から3月上旬頃に流行のピークを迎えるので、それまでにワクチンを接種しておくのが望ましいのですが、ワクチンは接種後2週間ほどで効果が現われるので、早めに受けておきましょう。
ワクチンには数に限りがあるので、最寄りのクリニックに確認してみてください。
インフルエンザの予防ワクチンは、その年の流行予測に合わせてワクチンが改良されています。2018年~2019年にかけては、「シンガポールA型(H1N1)」「香港A型(H3N2)」「プーケットB型(山形系統)」「テキサスB型(ビクトリア系統)」の4種類が流行するといわれており、その4種類のウイルスに効くワクチンを混合しています。
年によって流行の予測が変わるので、インフルエンザのワクチン接種は毎年受けるようにしましょう。
また、ワクチンの効果は4ヶ月程度しか持続しないので、去年受けたから大丈夫、とはなりません。
インフルエンザの予防に関して、マスクや手洗いうがいにはほとんど効果がない、という意見もあるようです。また、日本ではよくマスクをしている人を見かけますが、マスクをしているからインフルエンザの予防に効果がある、というデータはなく、効果は限定的だとする声もありますよ。
とはいえ、インフルエンザは飛沫感染するので、ある程度の予防効果は認められますが、マスクをしたり、手洗いうがいをしているからインフルエンザを予防できているとは考えず、ワクチン接種をするようにしましょう。
意外に思うかもしれませんが、歯磨きをして口の中を清潔に保っておくことがインフルエンザの予防に効果があるというデータもあるようです。
口の中を不潔にしていると、口内細菌が、インフルエンザウイルスが粘膜に侵入しやすくする酵素を出し、インフルエンザにかかりやすくなってしまいます。また、インフルエンザは口内の雑菌が出す酵素を媒介にして増殖するので、歯磨きをせず雑菌を放置していると、インフルエンザウイルスが増殖しやすくなってしまいますよ。
きちんと歯磨きをして、インフルエンザ対策をしましょう。
まだまだ猛威を振るっているインフルエンザには、ワクチン接種をして備えましょう。運動をして体調を整え、体のバリア機能を高めておくことも重要ですよ。