「瞑想」についてご存知でしょうか。ヨガや宗教のイメージを持っている方が多いかもしれませんが、優秀なビジネスマンにも瞑想を実践している方は多いそう。今回の記事では瞑想には一体どんな効果があるのか、実際のやり方を踏まえてご紹介します。
瞑想とは自身と向き合い、雑念を取り払って心を穏やかにするために行われます。瞑想を行うことで自身の内側と向き合い、脳をリラックスさせることが可能です。心を整えてマインドフルネスな状態を目指すことが瞑想の主目的といえるでしょう。
マインドフルネスとは「今その時の感情を自覚し、その状況に集中していること」です。瞑想を繰り返すことで日常のあらゆる場面でもマインドフルネスな状態を再現できます。
瞑想は仏陀が始めたのが起源であるといわれています。
仏陀は瞑想をひたすら行うことで自分の心の内側と向き合い、不安や苦しみから解脱したそうです。
その後瞑想の心理効果に注目が集まり、認知行動療法などの心理療法においてもマインドフルネスの考え方が用いられるようになりました。
瞑想には抗うつ剤と同程度の効果があるそう。
4~8週間の間、瞑想を継続することで、ストレスを感じにくくなる効果が確認されています。
瞑想によって脳内ホルモンの1種「セロトニン」が分泌されるため、忙しいビジネスパーソンでも日々の生活に幸福感を感じやすくなります。
睡眠時間が短くなり、寝付くまでの時間も早くなります。また、睡眠時間が減少しても認知機能の差は無く、結果的に睡眠の質が上がります。普段8時間寝る人であれば睡眠時間は6時間まで減少するため、余暇時間が増えることになります。
あらゆることに集中できるようになります。勉強や作業の前に10分間瞑想するだけでも効果があるといわれています。
頭の回転が早くなります。また、決断力や共感能力、感情コントロール力も向上します。瞑想歴が長くなると、脳の記憶をつかさどる灰白質が大きくなるという研究成果も発表されています。
脳の無意識反応に気付きやすくなり、衝動をコントロールする能力が上がります。ついカッとなってしまった時でも、自分は今怒りの感情を抱えているという事に気づき、抑えることができるようになります。
マインドフルネス状態になるとコミュニケーション能力が上がり、女性の話を集中して聞く事が出来るようになります。
余計な一言が無くなり、人間関係が良くなります。人生の目的を意識できるようになり、ポジティブになれます。
性格があらゆる面で良い方向に変化します。誠実さが向上したり、他人を思いやれるようになるでしょう。10~30代の若い人の場合、挑戦力も向上します。
①床に座布団や布を敷き、あぐらで座ります(辛い場合は椅子でも可能) 。
②手は下腹かふくらはぎにそっと重ねておきます。
③目を閉じて鼻から息をゆっくりと吸い、ゆっくりと吐きます。
呼吸をコントロールしようとせず、感じるだけに留めるのがポイントです。コントロールしようとしてしまうと疲れてしまい、瞑想が続きにくくなります。意識が分散しないよう、呼吸のみに集中させます。
初めは3分から始め、慣れてくると5分、10分、20分と徐々に時間を延ばしていきましょう。最終的に1日10分程度でもかまいませんが、時間が長ければ長いほど効果が表れやすくなります。
ご飯を食べた後に歯を磨くように、自分の中で何かをすれば瞑想をするというように決まりごとを作るとよいでしょう。人間は日常の変化を嫌う生き物です。朝起きてカーテンを開けたら瞑想をする、歯を磨いたら瞑想をする、といったように日常の中に瞑想を組み込みましょう。
瞑想を行う際には、周りの環境を整えましょう。部屋を片付けて、周囲に物が溢れていないすっきりとした空間を作りましょう。服装も重要です。身体を締め付ける服装はなるべく避け、ゆったりとした服装を選びましょう。
森や海の環境音のような、自然の音を聞きながら瞑想を行いましょう。リラックス効果が高まりやすくなりおすすめです。瞑想専用のアプリもあるので、そちらを利用しても良いでしょう。
瞑想を行うことで、短時間で効率的にリラックスすることができます。皿洗い掃除などの家事でも、その作業にひたすら集中するように意識するだけでマインドフルネスな状態を再現するトレーニングになります。
個人差はあるものの、継続すればするほど効果が表れてきますので、少しずつ生活の中に取り入れていってみてください。