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かつて今のように機械がまだ普及していなかった時代、町中に人の手によって生み出されたモノが溢れていた頃。人々は手作りのモノを使い生活し、手書きの看板から情報を入手し、手紙を書いて誰かに想いを伝えていた。それらは単なるモノや道具ではなく、人の手によって生まれたモノだからこそ感じることが出来るぬくもりを伴っていたはずだ。

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しかし、現在、街中からそのぬくもりが失われつつある。手紙を書くためにペンを持っていた手は、メールを打つためにスマートフォンを持つようになり、絵を書くために筆を持っていた手は、ソフトウェアを操作するためにマウスを持つようになった。モノを一つ一つ作るために使われていた人の手は、作業効率を上げるためにロボットの手に取って替わられた。

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そんな時代の流れを受け、街を歩いると目に入る広告や看板は今やそのほとんどが機械によって描かれ彩られている。確かに、デジタルによってしか生まれない魅力的なデザインや感情もある。しかし、その代償として人々が失ってしまったものもあるのではないだろうか。そんな今だからこそ、人の手から生まれるモノの価値を今一度、再確認してみるのはどうだろう?
ここに、その価値を知り、自らの手でモノを生み出すことの楽しさを忘れない一人の男がいる。
これからみなさんが目にするのは、彼が歩み続ける道 その“途中”の物語。

「自分の好きなモノや大事なモノを好きな色やデザインに塗るだけで生活はもっと楽しくなる」
工藤一広(Paint Factory)

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