今回はシングルファザーに向けて「真っ直ぐな子供の育て方」を紹介したい。気持ちの上では「父子家庭であっても優しく素直な子供に育てたい」と思っても、では実際にどんな方法があるかというと五里霧中というシングルファザーも多いだろう。子育てで困っているシングルファザーは、今回紹介する方法をぜひ参考にしてほしい。がんばれシングルファザー!

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子供と向き合うために 「就業支援」で働き方を見直す

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厚生労働省が平成23年に調査した「ひとり親家庭の主要統計データ」によると、シングルファザーの就業状況は、全父子家庭数22.3万世帯(推計)のうち正規社員が67.2%、自営業が15.6%、パート・アルバイトが8.0%となっている。依然として雇用状況が厳しい中、非正規社員として働きながら子育てをしているシングルファザーも多いのではないだろうか。

シングルファザーが子供を真っ直ぐに育てるためには、まず自分自身が安定した職業に就き、生活の基盤をしっかりと築く必要がある。不安定な日々は子供と真摯に向き合う心の余裕を奪ってしまうからだ。各都道府県などに設置されている「母子家庭等就業・自立支援センター」に行ってみてはいかがだろうか。例えば奈良県の同センターでは介護福祉士 など就職に有利な職業訓練を受ける場合、36か月を上限として合計70,500円(課税世帯の場合) が給付される。地域によって違いがあるので確認してほしい。

宿題を見てあげられない… 勉強は「学習支援」でカバー

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成人するまで多くの時間を学校で過ごすため、子供が真っ直ぐ育つにはクラブ活動などとともに勉強も大切だ。学習についていけない状況は子供の成長を歪めてしまう可能性があると心得よう。シングルファザーにとって時間的に子供の勉強を見るのが難しいこともあるだろうが、勉強は知識だけでなく人としての理性も養うことを覚えておいてほしい。

 すべてではないが、父子(母子)家庭の子供を対象にした学習会を実施している市区町村がある。東京の世田谷区の場合だと、土曜日の午後2時~4時にかけて区所有の施設で大学生や社会人のボランティアが勉強をみてくれる。もちろん費用はかからない。申込みをしなければならないし定員もあるので必ず学習会に参加できるわけではないが、子供の勉強に不安があるなら市役所などに問い合わせてみよう。

「金銭的な支援」で心と生活に少しの余裕を

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プレッシャーになるのはマイナスだが、そうならない程度に大人としての見本、常識人としての振る舞いを示してあげることは、真っ直ぐな子供を育てるのにとても有効な方法ではないだろうか。しかしそのためには金銭的な余裕が必要だと感じるシングルファザーも多いだろう。就業支援でも触れたが心の豊かさには生活の安定が不可欠なのだ。子育ての時間をより有意義にするために公共機関の支援を活用することをおすすめしたい。

公共機関がシングルファザー・シングルマザーに支給している主な手当には、「児童手当」「児童扶養手当」「特別児童扶養手当」「児童育成手当」がある。それぞれに対象や内容が違うが、一例を挙げれば、「児童手当」なら子供が3歳未満の場合15,000円、3歳~小学校修了前の場合10,000円(第2子まで。第3子以降は15,000円)、中学生の場合10,000円が支給される(すべて月額)。申請はいずれも住民票のある市区町村で可能。他にも「母子家庭・父子家庭の住宅手当」「所得税や住民税の減免」「上下水道費の減免」「交通機関の割引」などが受けられることもあるので、市区町村の生活課や子ども課で聞いてみよう。

 

今回は「真っ直ぐな子供の育て方」として、シングルファザーが生活の基盤をしっかりと確保し、子供の勉強の充実を図り、加えて子育てに集中するための支援制度を紹介した。制度を上手に利用して子育てに邁進してほしい。

参考URL:就業支援/奈良県公式ホームページ
参考URL:平成28年度 ひとり親家庭の子どもの学習支援(かるがもスタディルーム)後半日程のお知らせ | 世田谷区
参考URL:児童手当について(概要)  新潟市

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StartHome編集部

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