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英航空大手のヴァージンアトランティック航空を利用した中国人女性が3月1日、人種差別的な暴言を浴びせられ客室乗務員に報告したが、適切な対応を得られなかったとブログで告発。同航空会社のFacebookページなどで批判コメントが殺到し、一時的に炎上し注目を集めた。
その原因は、3月1日に運行のロンドン→北京便でのこと。搭乗した中国人女性が着席段階で何もしていないのにもかかわらず乗客の白人男性に人種差別的な言葉で罵倒され、客室乗務員に男性から離れた席に移動を要求するも応じず。さらには「喧嘩をするな、騒ぎを続けるなら飛行機から降りな」という乗務長の発言に結局白人を擁護するだけだと感じ、同航空会社に対しても不満を持ったという。

■非難殺到 ヴァージンアトランティック航空の対応は

ブログを読んだ中国のネットユーザたちには、事件の分析をした結果、やはり航空会社の対応に問題があると批判する人が多い。当事者の女性は別の乗務員に、「男性には精神的持病があり、仕方がない」とも説明されたが、「本当に精神的な持病があったら医師が同伴しないといけないという規定があるはずで、どう考えてもそれは乗務員の言い訳だ」とコメントする人も。ブログが拡散され1日にも経たない間に、同航空会社のFacebookページの投稿欄や伝言板には中国人からの批判コメントが数千通も殺到。
これに対し同航空会社は、Facebookページにて「当社の調査で事実が明らかになるまでコメントを控える」とコメントし、ユーザに返信した一方、創立者のRichard Branson氏も本人のTwitterで中国語と英語両言語で本件に対しての遺憾な思いを示した。

■差別は日常茶飯事だった? 今後どう乗り越えるのか

欧州ではかなり有名な同航空会社。しかし、アジア圏では比較的イメージが薄く日本からは2014年のロンドン便廃止で完全撤退している。中国行きの便でも、乗客のほとんどが欧米人だといい、中国人乗客に対しての配慮が少なくどちらかといえば欧米人を優先的に考えているのではないかと分析する人も。しかし、インターネット大国である中国に目を付けられたら、そう簡単に収束することは難しい、という認識が不足していたかも知れない。
Richard氏の速やかな反応に対し、一部のネットユーザからポジティブな声も上がっているようだが、人種差別関連の事件は一言では片付けられないもの。同航空会社から正式的な釈明と謝罪が発表されない限り、炎上はしばらく続くだろう。

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StartHome編集部

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