ロボットというと、「ドラえもん」のような人型のそれをイメージする人も多いかと思いますが、産業用ロボットは必ずしも人型ではなく、普段あまり意識していないところで、ロボットとの関わりが増えていますよ。
例えば、ECショッピングサイトの商品ピッキングロボットや、受付システムなどの端末内で機能するロボットまで、私たちの暮らしの中に、ロボットは確実に浸透してきています。
今回はそんなロボット市場の今についてご紹介します。
日本は世界一のロボット生産国

実は、 日本は世界一のロボット生産国。世界のロボットの6割弱が日本メーカー製だと言われています。特に日本製のロボットは、自動車産業が最大の導入先となっており、その他、電機・エレクトロニクスの産業でも日本製ロボットの導入が進んでいます。
世界の産業用ロボット販売台数は2倍に増加
世界の産業用ロボット販売台数は、2013年から2017年の5年間で2倍に増加しています。また、ロボット市場は、今後も年平均14%ほど拡大するとみられており、世界規模で考えても、ロボット市場は今熱い産業と言えるでしょう。
産業用ロボットの導入数では、中国の伸び率が著しく、2012年は日本が産業用ロボットの導入台数でトップだったものの、2017年には中国が他国を圧倒する台数の導入を図り、ダントツの1位となっています。
身近な場面にも浸透しているロボット
身近なところでは、企業の受付のロボット化が進んでいます。
これまでは、企業の受付に置かれた内線電話などで担当者を呼び出し、コンタクトを取るのが一般的でした。ところが最近は、受付にタブレットを設置し、名前や担当者を入力することで、担当者が直接コンタクトを取る手法を導入する企業が増えています。
この受付ロボットシステムの導入により、自分の担当ではない人の来訪電話を受けて案内する時間のロスを減らし、業務効率をアップすることができます。受付ロボットシステムの導入を進める企業が増えていることもうなずけますね。
外食産業でも進むロボット化

もう一つ身近な例を挙げると、外食産業でもロボット化が進んでいます。アメリカや中国、そしてここ日本でも、ロボットを使った無人運営の飲食店がお目見えしていますよ。
日本では、元気寿司株式会社が運営する回転寿司チェーンの「魚べい」の一部店舗で、レーンに乗って自動的に寿司が運ばれてくる、ロボットシステムを導入しています。「魚べい」では、席ごとにタブレットが設置してあり、お客さんが自分の食べたいものをタブレットから注文すると、自動化されたレーンで目の前にお寿司が運ばれてきます。
従来の回転寿司は、流れているものから選んだり、直接店員に注文して手渡ししてもらうのが普通でしたが、ロボットの導入により、お客さんも店側も余計な手間を省くことが可能です。
日本だけではなく海外でも、完全無人のハンバーガーショップや、ロボットウエイトレスを導入した火鍋屋など、ロボットによる無人化の動きが広がっています。
人型ロボットの進化

人型ロボットというと、感情認識ヒューマノイドのPepperを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
産業用ロボットの開発と並行して、人とのコミュニケーションで学習する人口知能を搭載したヒューマノイド型のロボットの開発も進んでいます。
例えば、家族と離れて暮らす高齢者向けロボットである「おすわりATOM」という製品は、カメラを使って人の顔を認識し、子ども、大人の男性・女性、お年寄りといった属性を判断してそれに合わせた会話をすることが可能です。
他にも、離れた場所にいる人と感覚を共有できるロボットなど、人とのコミュニケーションを図るロボット技術は日々進化しており、我々の生活の中に、そういったロボットが当たり前に存在する時代が来るのも、そう遠くない未来かもしれません。

StartHome編集部

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