「寝ても寝ても寝たりない…」「体がだるい」。そんな体の変化も“春眠暁を覚えず”なんてのんきに考えている人は要注意! それは「春バテ」かもしれない。『ウーマンウェルネス研究会supported by Kao』では、春の不調「春バテ」に関する意識調査を実施。その結果、男性:87.2%・女性:93.3%と全体の約9割の人が、3~5月にかけ精神的、身体的に不調を感じたことがあるという。

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「ダルい…」「眠い…」は不調のサイン「春バテ」の原因とは

突然「春バテ」かもしれない。といわれても、その聞きなれない言葉にピンとこない人も多いだろう。まず、春バテと呼ばれる症状を確認していこう。「だるい」「イライラ」「やる気がでない」また、「昼間眠い」「目覚めが悪い」「夜眠れない」などの睡眠の不調があらわれるのも春バテ特有の症状だという。なぜ、このような症状があらわれるのか?

主な原因は3つ
・激しい寒暖差
・気圧の変化
・生活環境の変化

体は寒暖差に対応するため、交感神経が優位になり相当量のエネルギーを消耗する。そのため、「疲れ」や「だるさ」を感じやすくなる。次に、気圧の変化。移動性高気圧が次々にやってきて低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わるこの時期、自律神経の切り替えがうまくいかなくなってしまう。また、低気圧になると、血中の酸素濃度が下がり、昼でも眠くなったり、身体がだるくなったするという。敏感な人であれば頭痛を感じることも。

生活環境の変化は、転勤・異動・新生活スタートなど生活が大きく変化する季節でもある。環境の変化とともに緊張感やストレスが生じ、自律神経が乱れ、春バテになりやすくなるという。さらに花粉症などの体質的要因が加わると、新生活によるストレスと花粉症によるストレスが重なり、精神的なダメージも受けやすくなる。

「春バテ」にならないために 予防と対策とは

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自律神経は血管、汗腺、消化器や循環器など、身体中の全ての器官をコントロールする神経である。この働きが乱れると、だるさや痛みなどさまざまな身体の不調が起きてしまうという。そして、春バテの予防と対策には、この自律神経を整え、交感神経と副交感神経の切り替えを適正かつスムーズに行うようにすることが重要となる。ストレスをためずにリラックスすることを心がけ、身体を温めることがポイントとなる。

例えば、就寝前に、38~40℃くらいのぬるめのお湯につかってみる。とくに炭酸入浴は身体が「リラックスモード」になり、眠りに入りやすくなり、睡眠の質も向上するという。また、週5日以上、10~20分程度の炭酸入浴を継続すると、自律神経を鍛えることもできる。普段シャワー派の人はぜひ試してみて欲しい。また、適度な運動は、血のめぐりの改善とストレス解消に。とくに朝起きてから少し散歩をしたり、軽くストレッチをしたりすることで、体内時計がリセットされ、規則正しい生活を送りやすくなり、自律神経を整えやすくなるんだとか。運動ができない場合でも、朝起きたら天候にかかわらずカーテンを開けて、日光を浴びるだけでも良さそうだ。

新たな出会いがあるかもしれないこの季節に疲れた顔では誰も近づいてはくれないだろう。「とにかく眠い。」と思ったら、少し生活を変えて「春バテ」対策をしてみてはいかがだろうか。

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StartHome編集部

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