
2019年9月にリリースされ、リリース後約1ヶ月で800万DLを達成した大人気アプリ「ドラゴンクエストウォーク(略してドラクエウォーク)」。プレイしたことのある方も多いのではないでしょうか。
ドラクエウォークは、日本を代表するRPGシリーズ「ドラゴンクエスト」と「ポケモンGO」などに代表される「位置情報ゲーム」を掛け合わせたアプリゲームです。
35年の歴史を持つドラゴンクエストシリーズですが、ドラクエウォークをプレイしている方の中には、歴代ドラクエシリーズをプレイしたことのある方も、そうでない方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、ドラクエウォークをプレイして本家ドラゴンクエストシリーズを遊びたくなった方のために、2021年12月時点までにリリースされたドラゴンクエストシリーズ全11作品(外伝、スピンオフ作品等は除く)のあらすじとクリアまでにかかるおおよその時間、オリジナル版とリメイク版をプレイできる端末の一覧をご紹介します。
伝説の勇者「ロト」とその血を引く子孫たちが、アレフガルドと呼ばれる世界を舞台に魔王討伐の冒険に出て、世界を闇から救う物語です。
全てはここから始まった。1986年にリリースされた最初のドラゴンクエスト作品です。
伝説の勇者「ロト」の血を引く主人公がさらわれた姫を救い、竜族の魔王「竜王」を倒し闇に覆われた世界を救うため冒険に出るという物語。
武器や防具などのアイテムを集め、呪文等を用い敵と戦うという最小限のゲームシステムながら、刺激溢れる冒険ができるRPGの原点ともいえる名作です。
約15時間
前作で竜王を倒し世界に平和をもたらした勇者は、姫との間に3人の子どもをもうけ、3人のこどものためにそれぞれローレシア、サマルトリア、ムーンブルクという3つの国を作りました。それから100年が経ち、ムーンブルクが大神官ハーゴンの手先によって壊滅させられるという事件が発生。
事態を重くみたローレシアの王子は、同じく勇者の子孫であるサマルトリアの王子とムーンブルクの王女を連れ、大神官ハーゴンを討伐する旅に出ます。
前作ドラゴンクエスト(Ⅰ)では主人公1人に対し敵1体で戦闘が行われますが、本作では主人公であるローレシアの王子とサマルトリアの王子、ムーンブルクの王女の3人編成パーティーに対し、複数体の敵で戦闘が行われます。複数体を巻き込んだ同時戦闘により戦術性、奥深さがパワーアップした傑作です。
約30時間
魔王バラモスを討伐するためアリアハンを旅立った勇者オルテガが消息を絶ち十数年後、主人公であるオルテガの子どもは、父の意思を継ぎ3人の仲間とともに魔王バラモス討伐の冒険に出発します。
ドラゴンクエストⅠ・Ⅱの前日譚にあたる物語で、伝説の勇者ロトやアレフガルドなど、過去2作品で登場した数々の秘密が今作で明らかになります。
本作ではドラクエⅡで3人編成だったパーティー人数が4人に増加し、戦士や僧侶、武闘家などの職業システムが追加されました。職業システムによりキャラクターたちの戦闘はより多様化し、キャラクターごとの個性もより多彩に。最高傑作との声もあがる作品です。
約40時間
世界を統治する竜の神「マスタードラゴン」と、空の上に浮かぶ城「天空城」が共通して登場する三部作です。ロト三部作とは異なり、世界の地形などは各作品で大幅に変化しています。ロト三部作を経てさらに進化したゲームシステムと重厚なストーリーが魅力のシリーズです。
世界を滅ぼそうとする「地獄の帝王」に立ち向かう勇者に導かれた7人の仲間たち。彼らが一堂に会していく過程を描いた全5章のオムニバス形式の物語で構成されます。
全5章の物語はすべて主人公が異なり、別々の場所を舞台にそれぞれの冒険が描かれます。第1章~第4章までの主人公が第5章で集結し、結束して魔王に立ち向かっていくストーリーに胸が高鳴ります。
本作ではⅢのような職業システムは無くなったものの、馬車を用いてパーティーのメンバーを途中で入れ替えることが可能になったため、あらゆる戦闘の場面に応じてメンバーを変更して戦いに挑むことができるようになりました。
約40時間
ドラゴンクエストⅣのその後の世界を描いた物語。2019年に『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー 』として映画化もされたほど、骨太なストーリーが魅力です。
親子3世代をまたいで展開する物語は、主人公の人生を追体験する極めてストーリー性の高いものになっています。中でも特筆すべきは、自身の花嫁になる相手を選ぶ場面。偶然再会した幼馴染と誰もが羨むお嬢様のどちらかから自身の花嫁を選ぶという展開にはきっと誰もが悩まされるはず。
本作では、倒したモンスターを仲間にしてパーティーに加えられるシステムが追加されました。モンスターを仲間にして戦うシステムはその後「モンスターズ」シリーズとしてスピンオフ化されるなど強い反響を呼びました。
約40時間
「幻の大地」と呼ばれる世界と「夢の世界」という2つのパラレルワールドが舞台の天空シリーズ最終章。
ドラクエⅢ同様、三部作の最終章という位置づけながら時系列はⅣやⅤより前という設定で、天空三部作に登場する「天空城」の起源が描かれます。
本作ではドラクエⅢの転職システムが復活し、ドラクエⅤの仲間モンスターシステムも継承されています。また、過去作と比較しても自由度の高い冒険が可能で、自由な順番でシナリオをクリアしていくことが可能です。
約50時間
それまでの「ロト三部作」や「天空三部作」とは異なる世界が舞台のドラゴンクエストです。この作品以降、ドラゴンクエストシリーズは三部作のシリーズ構成をとらなくなります。
物語は主人公の住む「エスタード島」という小さな島で始まります。この世界にはその島しか陸地が存在しないとされていましたが、「ふしぎな石板」を集めることで訪れることのできる見知らぬ土地を救っていくたびに、次々とその他の陸地が出現していきます。
石板に封印された世界を救い、冒険を続けていくことで世界の本当の姿を見つけていくという設定はとても斬新。ただ集める石板の数はかなり多く、クリアまでに膨大な時間がかかるボリュームのあるゲームとなりました。リメイク版であるニンテンドー3DS版では、石板集めにかかる時間を短縮する仕組みが導入され、よりスムーズに冒険を楽しむことが可能になりました。
約100時間
ドラクエシリーズで初めて3Dグラフィックを採用した作品。
道化師ドルマゲスの呪いで姿を変えられてしまったトロデ王、ミーティア姫とともに冒険する主人公は、呪いをかけたドルマゲスの後を追い旅立ちます。冒険の途中で、ドルマゲスに大切な人を殺されたゼシカやククールを仲間にしながら、ドルマゲスの行方に迫ります。
それまでに無かった美麗なグラフィックやモンスターに乗って移動できる爽快感、スカウトしたモンスター同士を戦わせることができるモンスターバトルロード、素材からアイテムを生成できる錬金窯などの新機能により、新しいドラクエを楽しむことのできる秀作です。
約40時間
ドラクエシリーズで初めて携帯型ゲーム機でオリジナル版が発売された作品。
主人公は「天使」。神様に会える神の国に行くことを目的とし、日々地上界の人間を手助けして暮らしている彼らでしたが、とある事件により主人公が地上へと落とされてしまいます。地上から天使界に戻るための主人公の冒険が始まります。
本作の特徴は、携帯型ゲーム機の特徴を活かした「すれ違い通信」。他のプレイヤーと実際にすれ違うことで、冒険の幅が広がる要素が追加されました。また、装備した武器や防具によってキャラクターの見た目が変わるなど、細かなキャラクターメイキングも可能になりました。
約40時間
ドラクエシリーズ初のオンラインゲームであり、2012年の「目覚めし五つの種族」の発売以来、続編が拡張パッケージとして販売され続けています。そのためシナリオは完結しておらず、ドラクエⅩというタイトルはいまだに続いています。
人間やオーガ、エルフやドワーフなど、7つの異種族がそれぞれの大陸を治めるアストルティアが舞台。人間の治めるレンダーシアでは、グランゼドーラ王国の王女が勇者として覚醒しつつありました。アストルティアを覆う闇から世界を救うため、勇者を導く主人公の冒険が始まります。
オンラインゲームという特性を活かし、他プレイヤーとの協力プレイが可能です。また、物語冒頭では人間以外の種族として冒険することになり、キャラクターの身長などを自由にカスタマイズできるなど、自由度の高い冒険が可能な傑作です。
ドラクエⅧ以来のシングルプレイ専用ドラゴンクエスト。
ロトゼタシアにあるイシの村で平和に暮らす主人公は、成人の儀式の後、自身が勇者の生まれ変わりであることを告げられます。勇者としてデルカダール城に謁見に訪れたところ、歓迎されるはずが「悪魔の子」と呼ばれ、追われる身に。デルカダール王とその手先に追われながらも、主人公は勇者としての使命を全うするため、「勇者の剣」を探しに命の大樹へと向かう旅を始めます。
これぞ王道といえるドラクエらしいキャラクターや物語、洗練された戦闘システムによって、どこか懐かしくも新しいドラクエを楽しめる作品です。Nintendo Switchにて発売されたリメイク版では、キャラクターボイスが追加されるなど、冒険の幅が広がる新要素を楽しめます。
約60時間
今回はドラゴンクエストシリーズ全11作品の概要と参考クリア時間、遊べる端末をご紹介しました。
RPGというゲームのジャンルを確立したドラゴンクエストシリーズは、どの作品もそれぞれ個性のある名作揃いです。
遊んだことの無い方はぜひ一度お手持ちの端末で遊んでみてはいかがでしょうか。
最後に、ドラクエウォークをプレイしている方ならお持ちであろうiOS/Android端末でプレイできるシリーズ作品を以下にまとめてご紹介します。