2018年に入って以来、仮想通貨市場は今まで以上に激しく変動しました。ビットコインの価格が四分の一になったり、イーサ対ビットコインの比率がICOブーム時の二分の一になったりと、メジャーな仮想通貨でさえ予想外の展開を遂げています。いわやプロジェクトが失敗した仮想通貨は枚挙にいとまがありません。そんな激変の中、これをチャンスととらえている国家があります。それはエストニアです。
エストニアはデジタル国家を目指し、いろいろな挑戦をしています。エストニア「デジタル住民計画」の責任者であるカスパー・コージュス(Kaspar Korjus)がエストニアのエストコイン(Estcoin)について以下の内容を述べています。
エストコインはあくまでもトークンであり、通貨ではありません。さもないとユーロを国家の通貨とする規定に反してしまうためです。エストコインの発行は2018年内を予定しています。ICOによって集めた資金は「デジタル住民計画」に充てる予定です。これからはICOに対する規定をより明確化し、法的な不安定性を取り除き、ICO天国を目指しているそうです。
2018年3月22日、エストニア首都で、ブロックチェーンの国際カンファレンス「Blockchain & Bitcoin Conference Tallinn」が開催されました。エストニア国内外から投資家、政府機関、弁護士や起業家の方々が集まり、ICOに関する議論が交わされました。エストニアでは、行政サービスのほとんどを電子化しており、2008年からいち早くブロックチェーン技術に着目し、2012年と仮想通貨の黎明期から国家の立法、司法、安全保障などにまつわる登記にブロックチェーンを取り入れました。
このように国際的にみても、エストニアはブロックチェーン技術の応用分野においてのパイオニアであり、エストニアのこれからのブロックチェーン技術活用には非常に期待できそうです。