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はじめに

 デキる人というのは、だれでもできるちょっとしたことを実践しているものだ。
 そこで、これから、あなたがデキる人として信頼を勝ち取れるようなスマートな振る舞いをご紹介しよう。今回のテーマは食事の席である。接待などの席で、一つでも実践したら、そのときから、あなたに対する周囲の見方が変わるかもしれない。
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その1.その店で一番いいものを注文する

 あなたも、外部の方との会食の機会もあるかとは思う。その際には、できれば、そのお店で一番いいものを注文しよう。そして、「ぜひ。あなたにこれを召し上がっていただきたかった」としてご紹介しよう。特に、注文をその場で行う際には注意しよう。接待を受けている側にその店で低い価格のコースを選択していることがわかったら、どう思うかを考えたらすぐわかることだ。あなたが相手の方に対して、誠意を尽くしている態度をみせなければ、その他大勢の方々の通常の接待を同じになってしまし、あなたが注目を浴びることはできない。
もちろん、予算などあると思う。しかし、それをどうにかしなければならない。例えば、若干価格は低めでも、自分がかなり気に入っているお店やある料理が特に美味しいお店選択するとか、なかなか食せないメニューがあるお店を選択するなどして、お客様に満足していただくなど工夫はできると思う。
 また、自らをアピールするのが上手な方は、店員に敢えて聞いて、接待されている方に特別感を味わってもらうようにしたりする。例えば、これは、「限定なんですか?」とか、「『特別コース』は何が違うんですか?」などと質問するのだ。
 会社でなくとも、個人的なのであれば、なおさらこのようなプロデュースをすることが、あなたが注目をされるには必要なことだ。男女間でも同様だ。また、この方法は、ビジネスをうまく進めるには欠かせない方法である。

その2.「あなたが初めてです」という

 上述の内容に関連するが、自分が気に入っているお店などを紹介する場合、もし可能なら、「こちらへお連れするのは、あなたが初めてです。」などということもありである。このような、会食ができるようなお店をいくつか知っておくのも重要である。筆者も20代の頃は、上司などにお供して、いろいろなお店を知ったり、その後は、自らも開拓したものである。(夜遊びを進めているわけではない。)このような、特別感を相手に与えることができれば、あなたは注目されることであろう。 
 また、あくまでも一つの方法ではあるが、財布の中に、お札を多めに入れておくというのも、あなたを誠心誠意ご招待しますよという表現にもなる。このようなことをしていた者が、かなり早く昇進したのを見たことがある。
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その3.5人で26,000円のとき「一人5,000円です」という

 上司や同僚との食事会や、接待ではない業界団体の会合のあとの食事会などで、割り勘になる場合、率先して代金の会計の係を名乗り出るもの注目を浴びる一つの方法である。その際に、出席者が5人で、例えば合計金額が、26,000円になった場合、5でわれば、一人5,200円となるが、あえて、そうは言わず「一人5,000円です」というのである。もちろん、会計係が1,000円を負担することにはなるが、小銭を用意したり、小銭のおつりを渡したりするのは面倒なことなので、気が利くことと、余計に支払っていることで、注目を浴びることと、ちょっとした潔さが目立つことになる。
 こんな小さな気配りでも、顧客を増やしている士業の方がいたので、ちょっとした気配りが後々大きな差を生むことになるよい例である。
 

その4.会計時に「おつりは不要です。せめてものお礼です」という

 会食での支払いについて、おつりを受け取らないのも一つの方法である。支払いは、同席者に見せないで進めるのがスマートではあるが、もし同席者がいる場合に、「おつりはいいですから。おいしいお料理のせめてものお礼です。」といったら、こいつは太っ腹だと思われるであろう。
 これは、一旦はおつりを用意してもらい、おつり分を「せめてものお礼です」とお店の方に受け取ってもらうのも、注目を浴びる一つの方法である。ただ、この場合、おつりが例えば、1,000円以下だったりすると、「この人は小さい人だ」とかえって逆効果にもなりかねないことに注意したい。
 また、この行為はお店に対してもよい効果がある。何回も訪れるのであれば、ちょっとしたサービスなどもしてくれることもある。
 すこしばかりの太っ腹の行為が、注目を浴びるスマートになれる方法の一つである。
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その5.翌朝御礼をいう

 当たり前のことで、多くのビジネス書にも書かれているが、前日の会食のお礼を翌朝一番でいうことが必要だ。メールなら、その方が翌日朝メールを開いたときに届いていることが好ましい。できれば、翌朝9時までには、お礼のメールを送りたい。
 また、少し地位の高い方の場合、メールではなく、代表電話などにかけて伝言をいうのも一つの方法である。
 「○○様は、いらっしゃいますか?」
 「おつなぎしましょうか」
 「いえ、お忙しいことと存じますので、昨日のお礼だけお伝えください」
というのである。こうすると、相手に気を遣わせない配慮がなされていると感心されるのである。
 会食というのは、その日で終わるわけではない。それにもかかわらず、なぜかお礼をいわない方が多いのだそうだ。特に、一般社員ほどお礼をいわず、役員ならほぼ100%お礼を言い、しかも先方がメールチェック前の午前8時までにはメールを送っている場合が多いというのだ。
 当たり前のようなことなのだが、お礼はデキると思ってもらえるより、当たり前のことができることで信頼を失わない、今後も付き合いを続けたいと思わせるための、最低限のマナーなのである。

その6.「それでは、同じものをひとつ」という

 上司と一緒の食事の場合、例えばランチなどの場合、上司が選んだものと同じメニューにするのである。上司が「とんかつ定食」といったら、「では、私も同じものを一つ。」と即座に答えるのである。一つは、時間を大切にしている時間短縮をしている点で感心されることと、同じ行動をしているという点で、親近感がわくのである。これで、あなたは、上司から注目を浴びるのである。
 例えば、ランチに行ったとき、あなたが男性社員の場合、「オムライスがいいな」に決めたとき、お気に入りの女性社員が「私も同じものにしようかな。」といったら、うれしい気分になるというのと同じである。
 また、上司などから「何が食べたい」?と聞かれたら、「何でもいいです。」と答えてはいけない。はっきりと、「○○が食べたいです」と答えるべきである。ちゃんと決めていなくても、せめて「中華がいいです」くらいは答えよう。
ある地位のある方から聞いたのだが「何でもいいです」と答えられると、一番腹が立つということだった。
 食事くらいのことが、即決できるようでなければ、デキる人とはいえない。
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最後に

 いかがであろう。食事の席は、ビジネスの場の縮小版ともいえる。食事の席で、ある程度の方は。その場にいる者の行動をよく観察している。ビジネスでちゃんとできているように見えても、食事の席で配慮に欠けていると信頼を失うこともあり、一般のその他大勢の一員に過ぎなくなる。逆に、このような振舞いができている方は、気配りの利くデキる人間として、感心され、注目され、ビジネスの場で活躍している。
 あなたも、気になった振舞いがあったら実践してみることをお勧めする。おそらく、数か月後には、デキるスマートな社員として、会社から注目をあびることは間違いない。
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