30代になると、仕事だけではなく、結婚、子育て、そして老後までの道のりが幾分見えてくるものである。そして、将来の夢に浸る時間を瞬時に現実に叩き落としてくれるのが、お金の問題である。現在50歳以下の日本人の平均寿命は100歳を超える、という文献も出てきている昨今、老後にお金に困らないための選択肢は、死ぬまで働き続けるか、貯金をしておくかである。今回は、後者の貯金について平均年収から割り出す貯蓄の目安、年金への期待値、貯金法まで紹介しよう。

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30代の平均年収と望ましい貯金額

突然だが、あなたの今の年収はいくらだろうか? 転職サイトDODAが発表している『平均年収ランキング2015』の調べによると、30代の平均年収は全体が456万円(男性488万円、女性384万円)という調査結果がある。結論から言うと、結婚、子育て、老後に関して大きな不自由なく過ごすための貯金ペースは、30歳でその時の年収程度を蓄えている状態が目安と言われている。とはいえ、あなたが今せっせと支払っている年金分は貯蓄には入っていないわけなので、年金分を加味するとどうなるのか、見ていこう。

年金はどれくらいもらえる?

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年金の計算式はざっくり
平均給与×一定乗率×加入期間
であるが、きちんともれなく支払ってる前提で話を進めることにする。

平均給与40万の人が40年加入し支払い続けて、老後もらえるのは年に100~150万程度である。生きていけそうにない。その辺の草でも食べて生きろということだろうか。また、年金の受給年齢はどんどん引き上げられる傾向にある昨今、そもそももらえるのか?ということも視野に入れなければならない。
いずれにせよ、貯金は必須だろう。

シンプルに考えることがベスト 今日からでもできる貯畜法

貯畜を増やす方法といっても、いたってシンプルである。

・入ってくる額を増やす
・貯畜したものを増やす(資産運用)
・出る額を減らす

この3つしかない。

入ってくる額を増やすのは、仕事をせいぜい頑張るしかないのでここでは割愛する。貯畜したものを増やす資産運用は、働かずして資産が増えるなんてことに躍起になって注力しても、そうそう大きなリターンはやってこない。せいぜい最低限減らないように、複数の商材へ投資するなどのリスク分散をしながら、手間暇をかけずに10年、20年スパンの長い目で運用していくのが良いだろう。

資産運用よりも大きなインパクトを確実に得られるのが、出す額を減らす、ということである。出る額を減らすためには、なんとなく飲み会や買い物を我慢するなどという曖昧な行動では、決して支出を大きく減らすことはできない。そもそも、あなたは今、即座に自分の一ヶ月の支出内訳を言えるだろうか? 言えなかった方は、まずは見える化から始めるのがよいだろう。来年の預金額が異なるはずである。
収支の見える化の方法を次に紹介する。

アプリを使って収支の可視化 支出行動を変える

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忙しいビジネスマンの方は、収支の可視化をするにあたり紙のノートにレシートを貼り付けて家計簿を作る暇など当然にないはず。ここでは、入力も可視化も簡単であると判断できるクラウド家計簿アプリを紹介する。

Zaim
日本最大級の約600万人が利用するアプリ。レシートをスマホで撮影すれば、自動で品目を把握し、仕分けを提案してくれる。当然、円グラフや棒グラフで支出の割合も可視化され、確認することができる。支出可視化の機能までであれば、利用料も0円。

MoneyForward
筆者も利用しているが、UIもわかりやすく、問い合わせ対応も丁寧・迅速。また、各金融機関との連携やスムーズなのが嬉しい。こちらも、支出可視化の機能までであれば、利用料も0円。このように収支可視化を楽チンにするツールを紹介してきたが、行動を変えなければ一切の意味がない。

まずは膨大な支出割合を目の当たりにして、テンションが下がっているその気持ちをバネに、支出を減らしていく方法を考え、どんどん行動を変えていくのが良いだろう。

 

参考サイト:転職なら、求人情報・転職サイトDODA(デューダ)『平均年収ランキング2015』

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