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四半期や年度の区切りに実施される評価面談。
評価される側の皆さんは、評価やフィードバックに納得がいかないこともあるのではないでしょうか。
評価に不満を抱えながら働くことは、評価される側にとって不幸であるだけでなく、評価する側にとっても良い結果を生み出しにくくなってしまいます。
そんな、納得感の低い評価はどうして生まれてしまうのか、考えてみましょう。

評価に必要な「納得感」

評価制度において重要なキーワードは、「納得感」です。これは主に評価される側にとっての納得の度合を示します。納得感が高ければ高いほど、その評価が正当であると感じることができるのです。
ではどうすれば、評価される側が高い納得感を得ることができるのでしょうか。

一般的には、自己評価と会社からの評価がある程度一致している時に、高い納得感を得ることができます。
それは具体的にどのような状態かというと、以下の三つの項目がポイントとなります。

①個人と会社の目標が合致している

②評価が「公平な視点に基づいたものである」と感じることができる

③目標達成のために必要な支援を受けられている、と感じることができる

まず、大前提として、「個人と会社の目標が合致していること」が絶対条件となります。
それぞれがちぐはぐな目標設定をしている場合、どんなに個人が頑張ったとしても、会社からの評価を得ることは難しいでしょう。また会社側にとっては、個人がいくら頑張っても利益を生まないという状況に陥ってしまうのです。
故に、個人と会社が目標をすり合わせていることと、それに基づいた評価制度が設計されていることが重要です。
※あくまでもこれは主観ですが。個人の意見があまり反映されない状態で、評価制度が布かれている会社が多いように感じます。

「公平」であり「平等」ではない評価制度

また、「評価が「公平な視点に基づいたものである」と感じることができる」ことも必要です。
ここで重要なポイントなのは「公平」であり、「平等」ではないということです。「公平」と「平等」の違いについては、下記の図がわかりやすいでしょう。

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出展:https://buzzap.jp/news/20141111-equity-vs-equality/

この図の左側が「平等(EQUALITY)」な状態です。「試合を見る」という目的に関して、平等に台座が与えられていますが、この状態では、各自の身長差があるため、「試合を見る」という目的達成ができない人が出てきます。
一方、右側の「公平(EQUITY)」の図を見てみましょう。「試合を見る」という目標達成に応じて各自の身長差を鑑み、必要な高さの台座を与えています。これが公平な状態であり、「目標達成のために必要な支援を受けられている、と感じることができる」状態です。

出展:https://buzzap.jp/news/20141111-equity-vs-equality/

「平等(EQUALITY)」な評価制度、というと聞こえが良いですが、一定の規則に従って行われるだけの評価制度では、個人の納得感を上げることができません。
対して「公平(EQUITY)」な評価制度は、すべての個人に対して、機会が均等に与えられており、また目標を達成するのに必要な支援が個別に用意されています。そのうえで、成果を上げた者は評価され、報われるので納得感が高まるのです。

出展:https://www.grountec.net/o_r/eit/equality.pdf

納得感は、自己評価と会社評価がある程度一致したとき、すなわち公平に評価を得られ、個人と会社の求める目標が合致し、必要な支援が用意されている状態で初めて得られるのです。
皆さんの会社では、「公平」な評価システムが用意されていますか?

評価者との良好な関係

納得感のある評価を得るには、評価者と個人の間で良好な関係が築けていることも必要不可欠です。
ここで示す「良好な関係」は趣味嗜好が合うといった性格の一致による良好ではありません。チームメンバーである個人が上司に対して建設的な意見を言うことにリスクがなく、むしろ歓迎されいる状態のことです。意見を言うのがはばかられるようなチームでは、個人が能力を発揮することができません。
チームとしてこの良好な関係を作れていない場合は、そのチームが変わる必要があると考えていいでしょう。

参考:「効果的なチームとは何か」を知る


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まずは相手を否定せず認める

建設的な議論ができる関係は理想ですが、こと評価者と被評価者という立場になると、中々クリアな議論がしづらい部分もあるのが現実です。
先に書いた通り、納得感のある評価制度を会社が用意しているのが理想ですが、そうでない場合でも、個人としてできることがありますよ。

評価において、相手に認められていないと感じた場合、まず自分が相手を認めているかどうか考えてみましょう。
「こんなやつに評価されたくない」
「この人はどうせ何もわかっていない」
といった負の感情でバイアスをかけてしまっていませんか?
建設的な議論ができる関係は、お互いを否定しない姿勢から始まります。せっかく評価者が建設的な指摘をしてくれていても、それを拒絶してしまっていては自分のためにもなりませんよ。
誰かの話に対して、「でも」「だって」で会話をすることが多い人は要注意です。否定から議論を始めてしまうと、相手もまら聞く耳を持ってくれません。相手を認めて、相手の強みや良いところはなにかを探してみましょう。
自分とは違う価値観をもっている人であれば、なおのこと、自分に足りていない部分を見つけて指摘してくれる可能性が高まるからです。

第三者の評価を知ることも重要

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個人の目標と会社の目標が合致していること、そして、個人が必要な分だけ支援を求めることができ、目標達成において十分な努力が出来る環境があることが、会社組織に求められているあるべき姿です。
個人レベルでは、どのようような評価であろうとも、まずは素直に受け止めることが必要です。そのうえで良い評価が得られるよう、努力する必要があります。会社の目標と自分の目標がきちんと合致しているかを確認し、その目標に向けて能力やスキルを上げていけば、評価がミスマッチすることも少なくなるでしょう。

さらに、自分の評価を客観的に知るために、転職サイトに登録をして、自分の人材価値を確かめてみることもおすすめです。今の自分の価値で、どんな会社からどういうポジションの打診が来るかを確認してみましょう。そのうえで、思い切って転職をし、環境を変えてみるチャレンジも自分の価値を高める方法の一つです。
個人で会社の仕組みを変えることは難しいですが、自分が望む評価制度のある会社に自分を移すことも視野に入れてみましょう。

会社にとっては、力のある人材の流出は大きな損失です。個人を公平に扱い、幸せな社員を増やす努力を会社側もすることが、社会の中でよい会社として成長を続けることにつながります。今一度、自分の会社の評価制度が公平でクリアなものであるか、確認をしてみてくださいね。

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