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中国の大手スマートフォンメーカーの小米科技(シャオミ)が2018年7月9日に香港株式市場へ正式に上場した。(証券コード:1810.HK)
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1株当たり17香港ドル(約240円)で、約21億8,000万株を売り出し、資金調達額は5,200億円を調達した。
中国のIT系企業としては、2014年に米ニューヨーク市場に上場した電子商取引(EC)大手「アリババグループ」以来の超大型案件となる。

現在はスマートフォンに留まらず、家電やオンライン支払い、ストリーミングなどの事業も手掛けるなど、
幅広いシェアを伸ばし続ける中国の大企業が次に目指すものとは・・・。

小米科技(シャオミ:xiaomi)とは

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2010年4月にスマートフォンメーカーとして創業した小米科技(シャオミ)。
創業当初はスマートフォンそのものではなく、UIの開発からスタートし、他社のスマートフォンにシャオミのUI(MIUI)がインストールできる仕組みだった。
翌年2011年には、ユーザーの声を活かしたシャオミ独自のスマートフォン「小米手機(Mi 1)」を発表した。

1年に1機種のみのリリース、かつ中国大陸市場のみの販売であるにも関わらず、
2013年には中華圏内のスマホシェアで米アップルを抜くなどの急成長で世界を驚かせてきた。
代表の雷軍氏は、シャオミのスマートフォン第1世代である「小米手機(Mi 1)」の発売時から、
ハイスペック低価格」戦術を取ってきた。
また、シャオミの製品は「ハードウェア業界の無印良品」を目指したシンプルかつハイセンスなデザインであることも、
シャオミのファンが絶えない理由の一つである。

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同社はスマートフォンだけでなく、スマートテレビや無線ルーター、ウェアラブル端末などのIoT製品も手掛けているほか、
近年では広告事業やスマートフォンアプリのユーザー課金事業などのインターネットサービスも展開している。

”中国のスティーブ・ジョブズ”と言われた雷軍(レイジュン)

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小米科技(シャオミ)の創業者兼会長兼CEOであり、金山軟件有限公司(キングソフト)董事長(取締役会長)である雷軍氏は、
その経歴やスタイルなどから『中国のスティーブ・ジョブズ』とも呼ばれている。

武漢大學でコンピューター科学を学んでいた学生時代、「Fire in the Valley」を読んだことをがきっかけに、
IT企業の起業をすることを決意した。
23歳の時、オフィスソフトの『WPS Office(旧KINGSOFT Office)』やセキュリティソフトの『KINGSOFT Internet Security』を生み出した中国IT企業の金山軟件有限公司(キングソフト)へ入社し、その後同社のCEOまで上り詰めた。
また、キングソフトの日本進出にも携わり、2005年の発表記者会見にも出席した。
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また、8年間で5回挑戦した末に、2007年10月にキングソフトを香港証券取引所への上場を実現した。

その後、キングソフトを退社した雷軍氏は2010年にシャオミを創立。
16年にわたりキングソフトで勤務していた雷軍氏は、「キングソフトで蓄えた経験がシャオミの設立に生きた」と後に語っており、
現在は小米だけでなくキングソフトの会長も務める。

雷軍氏は、シャオミにおいて製品開発、サービス提供全てが「ユーザーが中心」であることを信条とし、ユーザーを第一に考えてきた。
その結果、現在中国には「米粉」と呼ばれるシャオミのファンが大勢おり、
シャオミの製品発表会があるたびに雷軍氏のサインを求めファンが集まるほどの人気がある。
「米粉」の会員は880万人以上、雷軍氏はファンから「米神」と呼ばれ、今ではカリスマ的人気を誇っている。

上場後のシャオミ成長戦略

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雷軍氏は「ハードウェアの利益率は5%以下に抑え、もし上回ってもユーザーに還元する」と企業方針を語る。
5月に香港証券取引所へ提出された書類によると、
シャオミのスマホ事業は、売上の70%を占める主要事業であるものの、利益率で見ると8.8%と抑えられており、今後もさらに下げていく方針だ。
ハードウェア製品はあくまでユーザー獲得のための入り口であり、その先に繋がるIoTによってマーケットを拡大していく。

シャオミの事業は「トライアストン(三本柱)」と表現され、スマホ、IoT・生活消費製品とインターネットサービス、そしてもう一つの柱が「小売り業」である。
同社が保有する「小米(シャオミ)商城」というショッピングサイトでは、シャオミと同社と関連する企業が出資した様々な企業のIoT製品が販売されており、
またスタートアップ企業にも積極的に投資し、自社の販売チャネルやブランディングを活用してビジネスの拡大を狙うビジネスエコシステムを推し進めている。

単なるハードウェアの販売ではなくイノベーションを中心としたインターネット会社として、1000億ドル規模の企業への成長を目指すシャオミの今後に目が離せない。

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