個人型確定拠出年金は、日本版401Kとも呼ばれ、2001年に開始された制度である。ざっくり言うと、個人で老後のための上乗せ年金を運用できるというものだ。2017年からは、これまで対象外だった公務員や主婦も加入できるようになり、にわかに注目を集め同時に「小遣い稼ぎ」がキーワードになった。いったい、、個人型確定拠出年金の「小遣い稼ぎ」とはどういうものだろうか?

税制優遇を受けられるメリットが鍵

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まず、個人型確定拠出年金の最大のメリットなのが税制優遇だ。税制優遇とは、税額控除分がお得になるため「小遣い稼ぎ」と言われる由縁となったのだ。ならば、個人型確定拠出年金の税制優遇には、どのようなものがあるだろうか? それは、次の3つである。

① 積立金(拠出金)が全額所得控除となる
② 運用で得た利益も非課税となる
③ 受取金も控除対象となる

①の積立金とは、毎月支払う年金の上積み金額である。個人型確定拠出年金の場合、最低の上積み金額が5000円である。この毎月の金額に税金がかからないということだ。

②の運用で得た利益とは、投資による利益分である。株であれば、株の売買益が出た場合、所得と同等と見なされるため、課税対象となる。しかし、個人型確定拠出年金では、利益が出ても課税されることはない。

③の受取金とは、給付金(年金)と一時金のことだ。前者は雑所得であり、後者は退職所得と同様のように見なされ、課税対象となる。しかし、個人型確定拠出年金では、税金が掛からないということだ。

なお、運用は金融機関等に任せることになる。たとえ本人であっても管理までを行い、あとはプロに任せるということだ。預貯金と投資信託が用意されているが、金融機関によって様々な商品が用意されている。また、原則満60歳で引き出しできるが、給付の種類は3つである。すなわち、老齢給付金、障害給付金、死亡一時金だ。

参考URL:
http://www.dcnenkin.jp/about/index.html

個人型確定拠出年金 実際に計算してみるとどうなるか?

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ならば、どれくらいの効果があるのだろうか? 二つのケースを取り上げてみた。計算は、個人型確定拠出年金の公式サイトを使ったが、平均年収が00万円単位でしか調整できなかったことをお断しりしておく。

iDeCoナビ(個人型確定拠出年金ナビ)

① 年齢を30代半ばである35歳にし、年収を日本人の平均とされる400万円に設定。掛け金は、あまり負担にならない程度として毎月1万円とした。すると、60歳まで続けた場合、所得控除による節税額が60万円になった。

参照:35歳の平均年収
http://next.rikunabi.com/journal/entry/20160129_S31

② 年齢を40代半ばである45歳にし、年収は世代の平均とされる600万円にした。掛け金は、年齢から管理職などに就く人も多く、家族がいれば中学校や高校に通う子供もいるであろうと想定し、35歳の3倍である毎月3万円にしてみた。すると、所得控除による節税額が、60歳まで続けた場合、162万円になった。

参照:45歳の平均年収
https://doda.jp/guide/heikin/2014/age/40/006.html

なお、上記のケースは、筆者が任意で決めたものである。現実は大きく異ることもあり、公式サイトの計算も、あくまでシミュレーションである。目安程度と思って欲しい。

以上、個人型確定拠出年金の税額控除について、述べてきた。「小遣い稼ぎ」というが、掛け金次第でかなり大きな金額となり、月に数万円の上乗せ分も考慮できる。だが、30代や40代でも、様々な職種に就き、年収も色々である。もし個人型確定拠出年金を使いたいのであれば、現状をしっかり把握し、無理なく続けられるようにすることだろう。こうなると、クレジットカードやカードローンなどと似たような面があるが、いかがだろうか

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