WHO世界保健統計によれば、日本人男性の平均寿命は80.5歳らしい。「男の一生、80歳」と考えると、30代・40代ならまだまだ先の長い人生。この長い道のりを生きて抜いていくために必要不可欠なのが“老後のための備え”だ。そこで、“いま始めるべき”老後のための資産運用のひとつをご紹介しよう。

※WHO世界保健統計2016年版参考
http://www.who.int/gho/publications/world_health_statistics/2016/en/

Money saving for life Insurance in the glass bottle

 

人生80年を生き抜くマストアイテムは健康なカラダと「老後のカネ」

日本は世界でも知られる長寿国。男女の平均寿命は83.7歳、男性の平均寿命は80.6歳で世界ランキングでは6位に。「孤独死」「餓死」など最近では物騒なニュースも耳にするようになり。「実際、定年した後にどれくらいお金があれば安心して生活できるのだろうか…」なんて考えることも。さらに追い打ちをかけるのは「結婚しない人が増えている」という事実。1990年代の未婚率は男性が5.5%、女性が4.3%だったのに対し、2010年では男性が20.1%、女性が10.6%と飛躍的に増えつつあります。「孤独死」の確率が倍増したということと同義なわけです。

要約すると「自分の身は自分で守らなければならない」ということ。歳をとって頼りになるのは自分だけ、必要なのは病気にならない健康なカラダと生活ができるだけの十分な備えというわけです。では、老後を安心して暮らすには一体いくらかかるのでしょうか?

 

※国立社会問題・人口問題統計書 人口統計資料集
表6-23 性別,50歳時の未婚割合(生涯未婚率),有配偶割合,死別割合および離別割合:1920~2010年
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Popular/P_Detail2016.asp?fname=T06-23.htm

 

もう怖くない。老後のための資産運用に保険を活用してみる

もう結婚は諦めた、生涯独身で過ごそう! と腹をくくったら、具体的に「老後の備えはいくらくらい必要なのか?」ということ。単純に計算をすると「60歳からの人生を考える」とした場合、80歳の寿命までは20年。生活費を月額20万として、80歳までにかかる金額は以下のようになります。

20万×12カ月×20年=4,800万

厚生労働省の統計によると、30代の平均貯蓄額が516万、40代では887万。60歳から20万の生活を80歳まで続けるためには、それぞれの貯蓄額を4,800万から差し引いた金額を60歳までに貯めなければならないという計算になります(30代なら4,284万、40代なら3,913万)。

※厚生労働省の貯蓄・借入金の状況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa07/2-5.html

仮に老後の生活費を25万と考えたら6,000万、30万なら7,200万。考えただけでもお先真っ暗な気分になるが、30代で気づいたアナタはラッキー。今から老後に向けて備えていけば、60歳で慌てて貯金をかき集めたり、新聞に載っているような「老後破産」という悲惨な事態を避けることができる。じゃあ具体的にどんな方法で貯蓄を増やしていったらよいのか? 宝くじは夢しか買えない、競馬じゃマイナスの可能性が限りなく高い。そうなると、保険をうまく活用できないだろうか?

貯蓄型の保険を利用する

「保険」と聞くと有事の際の備えと考えがちですが、実はうまく運用していけば安定した老後を過ごすための蓄えを確保するのに有効なツールともいえるのだ。今回おすすめしたいのは、貯蓄型保険への加入。定期預金の利率が0.01%、0.001%と下がり続けている銀行や郵貯に比べると、受け取りまでにいくつかの条件はありつつも美味しい運用方法といえる。保険会社が月々の保険料を使って資金運用を行ってくれる貯蓄型保険は、途中解約をすると損を出してしまうというデメリットがあるが、満期まで支払いを続けた場合の受け取り額は定期預金に比べると断然オトクだという。

例えば、35歳の男性が「満期金1,000万、払い込み期間20年」の、とある養老保険に加入した場合、

39,840円(月々の保険料)×12カ月×20年=956万1,600円(支払総額)となり、

受け取れる利益は

1,000万(満期金)-956万1,600円=43万8,400円となり、利息として約45万が付くことに。

参考:保険のお悩み解消メディアLAIF http://www.laif.jp/expert030/

また、元本保証型や変動型など種類は様々あるが、元本保証型の保険やドルや外貨を使った変動性のある貯蓄型の保険を組み合わせたりすることで、利幅を大きく受取額を増やすことができる。また、なかには途中で支払いが難しくなったら「払い済み」としてしまい、満期まで寝かせておくという裏技がきくものも。株や投資信託ほどのリスクもないので手を付けやすい。

老後にいくら必要かということがわかると愕然としますが、30代のうちからこうして少しずつ備えていくことで、明るい老後を迎えることができるようになります。今ならまだ「小さく始めて大きくもらえる」用意ができるとき。まずはできるところから「財テク」を始めてみては?

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