10月1日、中国では「建国日」となり、多くの企業が1週間ほどの大型連休に入る。この連休では、旅行に出かけるという人が多く、この時期になると毎年交通機関がマヒするほどの影響を及ぼす。さらに、年々旅行する人の増加傾向にあり、状況が連年悪化する一方だ。今年も例外なく観光地が旅行者で溢れかえった。まず、最初にインパクトを受けるのが高速道路だ。前日の夜に出発した人が次の日の朝になっても200キロしか走っていないという声も上がっている。そして話題となったのが空港に繋がる高速道路の混み具合だ。広州の空港では道路渋滞により数百人の乗客が搭乗時間に間に合うことができなかったという。

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しかし、予想に反して「全く人が来ていない」ところもわずかに存在する。

それは、2016年6月にオープンしたばかりの上海ディズニーランドだ。オープン当初は、人が多すぎて話題となったため大型連休の来園者数見込みも当然高かった。当日の朝は予想通り大勢の人が並んでいたものの、午前11時になると一部を除くほぼ全てのアトラクションの待ち時間が10分以内となった。これはもはや奇跡だ。取材に応じたスタッフは、「普段の週末でも2・3時間かかるのに、今日は10分台で入れるので、ずいぶんお得だよ」と話した。集客が少ない要因として、まだたどり着くことができない、または上海近辺に来る場合1日目からディズニーランドという人もそれほど多くない、という分析もある。事実、当日の来訪者は遠方から来た人がほとんどで、上海周辺のいくつかの省の人でなかったが判明。恐らく、近くに住む人は誰も「混雑するだろうし、別に大型連休でもいけるから」と思い、遊園地よりは海外旅行や国内の遠方旅行を優先したという可能性もある。

本来盛り上がりを見せるこの時期は、観光施設による顧客への怠慢や安全面の懸念など定番ニュースとなっている。今年も、四川省・雲南省など旅行産業が発達な地域では、「ゲートから見所まで5時間もかかった」という観光客の声が相次いだ。なかには、河南省少林寺近くの観光リフトが、従業員が手が回らないか手間をかけたくないことで通常の運行スピードより1.3倍速く設定され、乗客がひやひやしながら乗ったという苦情がネットで拡散されている。

まさかの見込み外れとなってしまった上海ディズニーランド。まず、日本のディズニーランドでは考えられない状況だろう。この無念を晴らすことはできるのだろうか? 次の大型連休が楽しみだ。

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