中国で約10年前に始まったECとオンラインショッピングブーム。今でも成長し続けているが、それと共に成長を見せているのが配達業界だ。業者自体の数も増え続けており、配達員という職業の人も多くなっている。
SNS

伸び続けてはいるものの、配達員といえば常に人手不足し、仕事量が多く激務職種でもある。つい最近、「やめたくてもやめられない配達員」が話題に。中国版ツイッターWeibo(微博)に投稿された、とあるネットユーザーのつぶやきがきっかけだった。

その内容とは、エリア担当でよく配達してくれた配達員から突然、クレームを出してほしいという連絡があった。辞めたくても辞められず、しかたなくユーザーのクレームをたくさんもらって、クビにしてもらうという最後手段だ。

このユーザーは最初疑っていたのでクレームを入れなかったが、「早くクレームをうちに出してください。助かります」との催促メールも来て、「なるべく自分のことを悪く言ってください。そうすれば会社もその場で私を解放しますので」というものだった。

そのまま出勤しなければ実質上やめれるのでは。と思う人もいるが、実は配達員が配達業者に3000元(約45000円)の敷金を払っているので、自ら辞めてしまうとお金が戻ってこないという。そのため、やむをえずユーザーに頼んでクレームを集めて解雇してもらようにされているようだ。

さまざまなコミュニケーションツールとして使われるSNS。まさか、こんな使われ方をするなんて思ってもみなかっただろう。そして、どこの国にもブラック企業が存在するということは間違いないようだ。

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StartHome編集部

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