一部地域でネズミ講が蔓延しているという中国。騙された人が住宅の一室に拉致されるという事件が多発しているという。被害者らは「講義」を受けさせられやがて立派なねずみ講へと成長し、身内や親友など見境なく勧誘する負の連鎖が起こっている。そんななか、被害者がねずみ講から逃れるべく取った行動が話題となっている。

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8月23日、中国・江蘇省の徐さんが自宅付近の住宅地で散歩していると、道に50元(850円相当)の紙幣が落ちているのに気づいた。拾ってみると、紙幣には濃い字で「助けて」「110」などの文字が書かれていた。

誰か子供のいたずらと思いそのまま帰宅した徐さんは、翌日に同じ場所で紙袋を見つけ中身を確認すると「助けて、ねずみ講拉致、一番上の階」と書かれた100元(約1500円)の紙幣と身分証明書が入ってあったという。徐さんはただちに警察に通報。同ビルの6階で身分証明書の持ち主である冯さんが発見され無事保護。また、同室にいた数人のねずみ講たちがその場で身柄確保された。

冯さんによると、毎日洗脳教育され逃げ出そうと決意。お金にメッセージを書きをばら撒くことで通行人に気づいてもらおうと考え実行。数日間で7~800元(約1万~1万2000円)も使ったが通行人が少なく絶望寸前だったそう。

難を逃れるために取った勇気ある行動。実は3月にも中国・江西省上饒市でも同様の事件が起こっていたという。こんな恐ろしい事が頻繁に起こってしまう無法地帯・中国から犯罪者が減ることを願う。

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StartHome編集部

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