世界的ベストセラーとなったミステリー小説「ガール・オン・ザ・トレイン」が映画化され、ついに本日より日本公開がスタート。原作者のポーラ・ホーキンズは本作でデビューを果たし、ニューヨーク・タイムズのベストセラー21週第1位&77週ランクイン。英国のサンデー・タイムズ・ベストセラーでも30週第1位、66週ランクインを記録する超ヒット作となり、毎年公開されるオバマ大統領の夏の休暇読書リストにも入っていたという。日本でも「このミステリーがすごい!2016年版海外編ベスト20」に選ばれるなど、世界的人気作品となった。

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通勤電車の窓から見た不倫現場 やがてそれは殺人事件に発展

ストーリーは、愛する夫と離婚し傷心の日々を送る主人公レイチェル(エミリー・ブラント)。彼女の唯一の心の癒しは、毎日の通勤電車から見える”理想の夫婦”の姿だった。ある日レイチェルは電車から理想の妻メガン(ヘイリー・ベネット)の不倫現場を目撃してしまう。

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思わず電車を降りてしまったレイチェルだったが、その後の記憶がなくなってしまう。
間もなくメガンが失踪し、数日後に死体で発見される事件が起こる。不倫現場の目撃者であるレイチェルは事件の真相を突き止めようと奮闘するが、周囲から疑いの目を向けられてしまう。真実を握るカギは記憶から消えた”空白の時間”にあった。

思わず逃げ出したくなる恐怖 目が離せない衝撃のラスト

悲しみにくれるレイチェルは、元夫トム(ジャスティン・セロー)と再婚相手のアナ(レベッカ・ファーガソン)につきまとったり、二人の赤ん坊を「ただ抱きたかった」と言い連れ出したりといった奇行を繰り返していた。その様子を見ているだけでも痛々しく辛いのだが、更に追い討ちをかけるようにのしかかってくる歪んだピアノの音が、暗く不気味な世界観を作り出す。思わずその場から逃げ出したくなってしまうほど、心理的恐怖を感じる。

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それでも逃げずに続きを見続けてしまうのは、本作品にサスペンスホラーの恐怖だけでなく、ミステリー作品ならではの謎解き要素がちりばめられているからだろう。事件に関わる人々の視点で次々と明かされる衝撃の真実に、恐怖を感じながらも目が離せなくなる。そして、それらが最後に線でつながったとき明かされる真の犯人に驚くこと間違いなしだろう。ラストでは創造していた展開を大きく裏切られるのだが、それこそがミステリーの面白さであり、観る人の心をつかんで離さないこの作品の魅力であることに違いない。

主人公レイチェルを演じるのは『プラダを着た悪魔』で嫌味な先輩秘書役を演じたエミリー・ブラント。目の下にはメイクが滲んでおり、悲しみに打ちのめされているかと思うと酒に酔って発狂する姿に恐怖すら覚える圧巻の演技である。レイチェルから夫を奪い、メガンをベビーシッターに雇っていたアナは『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』でヒロインを演じ一躍人気となったレベッカ・ファーガソン。理想の妻に見えたが誰にも言えない過去を持ち、殺されてしまったメガンは『ハードコア』『マブニフィセント・セブン』など話題作への出演が続くヘイリー・ベネットが演じた。監督は『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』で数々の賞に輝きその才能を認められたテイト・テイラー。薄く曇った風景や弦が伸びて音の歪んだピアノの音とともに、人々の揺れ動く恐怖や官能、怒りなど原作の世界観を見事に映像化した。

監督:テイト・テイラー『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』
脚本:エリン・クレシダ・ウィルソン『クロエ』
出演:エミリー・ブラント、レベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネット、ジャスティン・セロー、ルーク・エヴァンス
原作:ポーラ・ホーキンズ著「ガール・オン・ザ・トレイン」(講談社文庫刊)
配給:東宝東和 ©Universal Pictures
公開表記:11月18日(金)、TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー

■公式サイト:girl-train-movie.jp
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