世界保健機関が2015年に「中国の2013年の交通事故による死者は26万1367人に達した」と発表。とにかく交通事故が多い国だが、中でもたちが悪いのが高齢者だ。その多くが故意に事故を起こし多額の賠償金を請求する「当たり屋」だという。そんな金にがめつい中国で、なんとも信じがたい事件が起こった。

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 中国・広州市高齢者市民の胡さん(78歳)が先日、自宅付近で車に轢かれ負傷。巻近くにいた警備員が救助に向かい、事故を起こしてしまったドライバーに医療費用を立替てもらうよう胡さんにアドバイスしたという。その場で所持金の全額1000元(約1万5000円)を胡さんに支払い、警備員はドライバーと連絡先を交換しその場は終息した。

その翌日、信じられない事件が起こった。被害者の胡さん夫妻は警備員の元に姿を現し、ドライバーからもらった「1000元を返金したい」と申し出たという。理由は、怪我が大したものではなく、薬を買ってもほとんどお金がかからないからだという。驚いた警備員は、前日もらったドライバーの連絡先に連絡。事情を説明するとドライバーは「返さなくていいよ。こっちが悪かったし、1000元は会社に精算してもらえるから。好きな食べ物でも買ってください。」と言って立ち去った。このことに対し「こんないい老人なんて始めて会ったし、聞いた事もい。感動した」と話した。

 また交通事故を起こし被害者に支払ったお金が会社の経費で精算できるのかと聞かれたところ、「そのままお金を持ってもらえるように、適当にうそをついた」とドライバーの優しさも伺える。

当たり屋やひかれ屋といった“商売”が成り立つ中国に、こんな純粋な人がいるなんて。と思ってはいけない。これは当たり前のこと。こんなことがニュースになるなんて、やはり期待を裏切らない中国である。

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