外食に出かけても全席禁煙、家では煙たがられベランダで蛍族と肩身の狭い喫煙者。そんな喫煙者たちを救うアイテム、加熱タバコ「iQOS(アイコス)」へとシフトチェンジする人が続出している。同商品は『火を使わず、灰が出ない、ニオイも少ない』をコンセプトに2015年9月に大手タバコメーカーのフィリップモリスより発売され、コンビニを中心に流通し「マルボロ」ブランドで4種類のタバコが販売されている。

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電子タバコとの違いは「葉タバコ」を使用

気になるのが電子タバコとの違い。専用器具を使うということからも違いがないようにも思えるが、まったくの別もの。電子タバコはタバコ味やフルーツ味といったフレーバーの液体を加熱し、その水蒸気を吸うのが特徴。一方「iQOS」専用のタバコを加熱、そこで発生する水蒸気を吸引するというもの。「水蒸気を吸う」という共通点はあるものの、葉タバコを使用するというのが大きな違いとなっている。

本当に臭わない? 体への負担は? 実際に試してみた

違いを知るべくさっそく挑戦。ランプが点滅するまでスイッチを押し、その後約10秒ほどで点灯。これで喫煙可能に。吸ってみると、煙は出るものの水蒸気なので一瞬で消え去り、空気中に漂い続けることがないため髪や服に臭いが付くこことなく快適。加熱するだけなので灰も出ないところもポイント。また、喫煙時特有の喉の痛みが感じられず体にも優しい。ただし、葉タバコを使用するのでまったく体に害がないとは言い切れない。フィリップモリスによれば、タバコに比べタールに含まれる有害物質が平均約9割以上減少したという発表があったが吸いすぎには注意が必要。そのほか、副流煙が出ないということも言われている。

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タバコの長さは4.5ミリと小さい

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iQOS用のタバコ(上)とスティック状の「ホルダー」

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ホルダーに装着

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チャージャー(左)とホルダー(右)

肝心の味わいと吸い心地は?

初めて試したときは、煙を吸い込んだときの感覚が薄くものすごく違和感を感じるため完全な別物と思っても良いかもしれない。普通のタバコと比較すると、あっさりし過ぎているような印象。しかし、このあっさり感にも1日で慣れてしまい、翌日に普通のタバコを吸ってみると煙感が強すぎて一口でギブアップという結果に。

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注意する点といえば、充電が必要ということ。本体である「チャージャー」を充電すると約20本、専用の「ホルダー」は、1回の充電で6分、もしくは14回の吸引が可能。しかし、それを超えると充電をしなければならない。約6分程度で回復するが連続してタバコを吸うことができない。プラスに考えれば、吸えないことで本数をセーブすることができる。

そのほか、喫煙マナーに要注意。煙や灰が出ず、害が少ないからといってどこでもOKというわけではない。地域によって路上喫煙のルールが異なるといい、名古屋市や大阪市では罰則対象外だが、東京都千代田区や横浜市禁止対象となっている。また、一部飲食店では禁煙スペースでも利用を認める店舗もあったりと確認が必要。

結果、タバコを吸うことには代わりはないが周りへの配慮ができるので肩身の狭い思いは回避できそう。火を使わないのでライターを忘れてイライラすることも、火事の心配も不要。これをきっかけにぜひ試してみて欲しい。

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StartHome編集部

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