境界地域の自治体、境界研究者などから構成される「境界地域研究ネットワークJAPAN(略称:JIBSN)」(代表幹事:根室市長 長谷川 俊輔)では、境界地域の活性化、そして日本初の「ボーダーツーリズム(国境観光)」の実現を目指した取り組みを行っています。
このたび、ANAセールス株式会社協力のもと、ボーダーツーリズムの実現に向け、一般旅行者を対象にしたセミナーを2015年6月29日(月)、ANAワンダーラウンジ(東京・日本橋)にて初めて開催することとなりました。

アメリカ・サンディエゴにてメキシコとの国境付近で記念写真を撮る旅行者
アメリカ・サンディエゴにてメキシコとの国境付近で記念写真を撮る旅行者

国境観光セミナーin東京 ~日本初の「ボーダーツーリズム」をつくる~
http://src-hokudai-ac.jp/jibsn/event/ANAseminar150629.pdf

本セミナーでは、一般的にはまだ知名度の低い「ボーダーツーリズム」という名称を、一般の方の認知を広め関心を持っていただくことを目的としております。セミナーでは、境界地域と研究者が共同で企画する日本各地でのモニターツアーのご案内もあわせて行う予定です。

■ボーダーツーリズムとは?
ボーダーツーリズムは、国境に接した境界地域を“砦”ではなく“交流拠点”と考え、境界地域ならではの体験を楽しもうという旅行スタイルです。国同士が陸続きに繋がり、目に見える国境が存在する大陸では一般的な旅行スタイルとして定着していますが、四方を海に囲まれたわが国では、これまで旅行商品化されることはほとんどありませんでした。
境界地域であるということを観光魅力の一つと捉え、境界地域を「見る」「渡る」「比較する」ことで新たな魅力を生み出し、観光客の増加へと結びつけることで境界地域の地域振興を図ることを目的としています。

■セミナー開催概要
名称 :国境観光セミナーin東京
~日本初の「ボーダーツーリズム」をつくる~
日時 :2015年6月29日(月) 14:00~16:00
会場 :ANAワンダーラウンジ
東京都中央区日本橋2-14-1 フロントプレイス日本橋1階
参加費:無料(要事前申込、先着順)
講師 :北海道大学 スラブ・ユーラシア研究センター 教授 岩下 明裕
(JIBSN企画部会長)
主催 :ANAセールス株式会社
協力 :境界地域研究ネットワークJAPAN、
特定非営利活動法人 国境地域研究センター、
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター、
公益財団法人九州経済調査協会

■セミナー内容
(1)ボーダーツーリズムとは何だろう?
・「暗い」「危ない」話題の多い境界問題を「明るい」テーマで考える
・3つのボーダーツーリズム = 境界地域を「見る」「渡る」「比較する」
・海外におけるボーダーツーリズムの事例

(2)ボーダーツーリズムをつくる意義
・ボーダーツーリズムを根付かせることが境界地域の復興に繋がる
・境界地域を「行き止まり」から「ゲートウェイ」へ

(3)日本でのボーダーツーリズム実現に向けて
・日本でボーダーツーリズムが成立しそうな境界地域
・対馬・釜山、稚内・サハリンで実施されたモニターツアー
・今後実施が予定されているモニターツアーのご案内

■境界地域研究ネットワークJAPANについて
境界地域研究ネットワークJAPAN(JIBSN)は、境界地域の地方公共団体や境界地域研究に関わる研究・教育機関のメンバーが中心となって2011年11月に設立されました。歴代の代表幹事を与那国町長、対馬市長、根室市長が務め、北海道大学や九州大学、沖縄大学など境界地域を抱える地域の研究者らがメンバーとして名を連ねています。
2013年、日本学術振興会の実社会対応プログラムに「国境観光:地域を創るボーダースタディーズ」が採択され、研究代表者である北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター・岩下教授(本セミナーの講師)を中心に、境界地域の自治体、大学の境界研究者、地域シンクタンクなどの共同研究によってボーダーツーリズムの研究が行われています。実現可能性を探るための実証実験としてモニターツアーを実施しており、2013年末に実施された対馬・釜山モニターツアーを皮切りに、2015年3月には対馬・釜山モニターツアーの第二弾が実施され、2015年6月15~19日には稚内・サハリンのモニターツアーも実施予定です。

公式サイト: http://src-hokudai-ac.jp/jibsn/

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