WEBやクラウドサービスを始めとするIT技術が発展した今、企業や個人の働き方に関する制度は、過渡期真っただ中にある。そのひとつが”リモートワーク”だ。介護や育児、想像力が発揮できるクリエイターなどを中心に、毎日出社する必要がなく、場所を問わず仕事ができるリモートワークを導入する企業が増えている。

大手企業も導入 国内での導入事例

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リクルートホールディングス社が、2016年より雇用形態に関わらずすべての従業員のリモートワークを導入したのは記憶に新しい。グローバル化や、育児・介護、今後の就労人口の減少といった課題を見越し、フレキシブルな働き方へとシフトが進む中、リクルートホールディングス社のような大企業での導入は、社会に大きなインパクトを与えた。また、これにあわせてリクルートホールディングス社では、社内のデスクを一部固定デスクを持たないフリーアドレスを導入し、社内コミュニケーションの活性化やイノベーションの推進を行っている。

【働く側の視点】リモートワークのメリット・デメリット

実際働く人たちが感じるメリット・デメリットとは?

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【メリット】
・時間&空間的融通
・交通費

【デメリット】
・社内コミュニケーションのロス

やはり、個々の家庭や生活環境によりフィットした働き方ができるのが、大きなメリットとなるようだ。一方で、業務遂行のみであれば場所を問わずできるが、それ以外の雑談やコミュニケーション、顔を見て話す事で生まれる信頼やチームワークに関しては、課題が残る。環境を変える事でスイッチが切り替えられたり、なんとなく近くに同志・同僚がいることでの心の安定につながるケースもあると考えられる。
また、企業側のメリット・デメリットとして

【メリット】
・固定費の削減
・優秀な人材の確保

【デメリット】
・ハイセキュリティ環境の組み込まれたデバイスの支給
・業務管理面でのリスク

デメリットは主にセキュリティ面と業務管理面が中心に。自由な場所での就業を許可した途端、チームワークが崩れたり、サボる社員が増えて業績が悪化することも往々にして考えられる。リクルートホールディングス社では、テスト期間を設定し、業務影響がない事を確認したうえで導入に踏み切ったという。

リモートワーク導入やクラウドツールの進化が示唆する、これからの働き方とは、今後どう変わっていくのか。リモートワークのほかにも「リゾートワーク」というものがる。リゾートワークとは、リゾート地で仕事をするというもので、企業からある程度安定的に業務を受託したり、営業する時だけ都心に出向き活動をしながら、海外の離島などのリゾート地で業務を行う。海外リゾートの場合は、語学学校に通いながらリゾート地で仕事をするという、スキルアップと並行して出来るケースも。

生活を豊かにする就労環境は、確実に増えてきている。自分の持つスキルや、望む生活をするのに足りないスキルを明確にすることで、最適な環境が見つかるはず

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StartHome編集部

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