近年名刺交換の際に、一人から複数の名刺をもらうことも多くなってきたと感じる方も多いのではないでしょうか? 企業に所属しながらフリーランスとしても働いたり、複数の個人事業を掛け持ちする”パラレルキャリア”。そんな同時に複数の収入源を持ち生活する人々が急増している。今回は、そのメリットや方法、具体的事例を紹介しよう。

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パラレルキャリアのメリット・デメリットとは

PCと女性

パラレルキャリアの最大のメリットは、

1:頭がリセットされ、モチベーションを維持しやすい
2:両方の事業で主体性を発揮でき、シナジーが生まれる
上記、2つが挙げられる。

実践している人たちが口を揃えていうことが「別事業を行うことで、もう一方へのモチベーションが常に高く維持できる」ということ。具体的には、「客観的にそれぞれの仕事を見ることができるので、依存せず自立関係で働く事ができ、心が安定する」という。

1つの収入源だけで生活する場合、自分を押し殺してやらなければならない事や、企業では集団の統制上、不条理と感じる事もあり事象に対しての喜怒哀楽が激しくなります。酒の席で愚痴ばかりが出てしまうなんてことも。しかし、複数の収入源(=生活の軸)を持つ事で、頭の使い方をリセットできるだけでなく1つに依存しすぎる事も不満を持ちすぎる事も減少するだろう。また、個人が主体的に働けるため、両方の事業感でのシナジーも生まれる。別の生活の糧がある事で、所属企業の中でも自分が正しいと信じている事を臆する事なく言え、さらに主体性が発揮出来るようになり、会社内でも出世したり活躍していくケースが散見される。上記のようにモチベーションが高まり、物事を深く考え抜くことができることから、自信を持った発言がうまれるのだ。
一方、デメリットとして挙げられるのが
1:就労時間が長くなる
限られた時間の中で複数の事業を行うわけですから、効率良く段取りや業務整理ができない人や、自分の頭を切り替える手段に長けていない人は、どちらも中途半端になるケースが多い。

さまざな企業でも導入を開始

ビジネスシーン
このように、企業自体にも
1:社員が社外でスキルアップしてくれる
2:社員の社内での主体性が上がる
などのメリットが多いと判断した企業は、副業を解禁している。リクルートやサイボウズ、エンファクトリー。最近ではロート製薬も一部で「副業禁止規定」がなくなっている。(※2016年10月時点)。これらの企業には、自立して主体性を持った社員が多い印象を持つ。社風や社員の採用基準による土壌も必要となるが、今後もより多様な働き方が国内でも広がっていくのは必至と考えられる。

パラレルキャリアを成功させるには?

このように、社会のなかでもスタンダードになり始めている”パラレルキャリア”だが、成功を収めるために必要なこととは?もちろん企業に属する人は、就労規則に反しない範囲で行う必要がある。これをクリアした上で大切なのは、「副業」ではなく「複業」と考えること。要するに、すべて「本業」という意識で行うことだ。上記のように、どちらも中途半端になるリスクや、就労時間の長期化により周囲との関係性や、心身を壊してしまうリスクもあるなかで、すべての仕事に向き合い続けていけるかということが重要となる。そのためには、自分を律してスケジュールを立て、常に優先順位を意識し行動の取捨選択していくことが大切だ。このスキルは、企業の中で常に学ぶ機会があることなので、パラレルキャリアを志す人は、今日からでも意識して取り組むのが良いだろう。

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