国民的な症状とも言える花粉症だが、原因を踏まえて対策すれば、若干でも症状を抑えることは可能である。今回の記事では、個人が自分でできる現実的な花粉症対策について紹介する。

花粉は一年中飛んでいる!

hayfever

花粉症と言えば2月頃から5月頃にかけて大量に飛散するスギ花粉が代表的だが、それ以外にも花粉症を引き起こす花粉の種類は存在する。有名なのがヒノキ(2~4月頃)、イネ(4~10月頃)、ブタクサ(8~10月頃)などだが、それ以外にも50種類ほどアレルギー反応の原因物質となる花粉があるとされている。
ポイントは、さまざまな種類の花粉が一年中舞っているということである。スギ花粉が冬の終わりから春先にかけて飛散するため、花粉症も季節限定と思われがちであるが、残念ながら一年中花粉症になる可能性もないわけではない。
最大のアレルゲンであるスギ花粉に限って言うと、飛散し始めるのは毎年2月頃から。近年は天気予報の際に「花粉予報」が発表されるようになり、一般人でも飛散開始時期を前もって知ることが可能となっている。

なぜ花粉症が増えている?

よく言われるのは「スギの植林が増えた」ということだが、それではスギ以外の花粉症の説明にはならない。
はっきりとした原因は分かっていないが、花粉症になりやすい人の傾向としては「睡眠不足など生活の乱れ」が挙げられている。不規則な生活が自律神経を乱し、その結果自律神経がコントロールしている免疫がうまく働かなくなる結果として花粉症を発症すると考えられている。
また、都市部の方が花粉症になりやすいとも言われている。都市の排ガスの微粒子と花粉が結びつくと、アレルギー症状を引き起こしやすくなる、という説もある。また、土であれば花粉を吸収してくれるのに対し、アスファルトだと花粉が舞って吸い込みやすいとも言われている。

自分でできる花粉症対策

マスク

ある程度即効性のある手軽な方法として、薬を飲むことと花粉を身体につけないことが挙げられる。
まず、花粉予報が発表されたら、花粉が飛散する前に鼻炎薬を飲み始めるべきだ。早めに手を打っておくことで、飛散後の症状を軽減してくれる。また、帰宅後に手洗いやうがい、専願をして花粉を身体から落とすことを心がけるとともに、花粉のつきにくい服(ツルツル・さらさらした素材、毛のない素材)をなるべく選ぶようにすることで花粉を家に持ち込まないようにする。加えて、家の中で空気清浄機をかければよいだろう。
長い目で見て花粉症を軽減するために、規則的な生活を送ることも大事だろう。前述の通り、花粉症の発症には自律神経の乱れが影響していると考えられている。自律神経を乱すのは、暴飲暴食や夜更かし、パソコンやスマホ画面のブルーライトなどがある。したがって、野菜の多い食事や早寝早起き、またブルーライトカットのメガネの購入などの生活改善が花粉症に効果を発揮する可能性がある。

道具への投資で症状は防げるか?

花粉症を軽減する最大の方法は、花粉に触れる量を減らすことである。そういった観点からすると、空気清浄機や掃除機、メガネやマスク、服に投資するのが効果的だろう。

・空気清浄機は窓際や玄関近くに設置することで、少しでも外部からの花粉の侵入を防ぐ。
・掃除機をこまめにかけることで、床(特にフローリング)に落ちた花粉が舞い上がることを防ぐ。
・ゴーグルのような密閉性の高いメガネをつけることで、目への花粉の侵入を防ぐ。
・ガスマスクのような機密性の高いマスクをつけることで、鼻と口への侵入を防ぐ。
・レザーやビニールなどのつるつるした素材の服を着ることで、身体についた花粉が家の中に侵入することを防ぐ。
・帽子をかぶることで、花粉が髪に付着することを防ぐ。

特にメガネとマスクは、少し高価格帯のものに投資するとよい。例えば、マスクは医療現場で使われる「サージカルマスク(後頭部にヒモを回して装着)」と呼ばれるタイプを使う。メガネは、目の横の部分を覆うような形状のものを購入する。
ちなみに、少し前までこういったメガネはゴーグルのような奇妙なタイプしかなかったが、近年は不自然さのないおしゃれな花粉メガネもメガネメーカーから登場しているのでチェックしてみてはいかがだろうか。

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StartHome編集部

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